結論:料金を公式サイトで公表している代理店は少数
当サイトが比較している21社について、広告運用の料金に関わる4項目(運用手数料率・初期費用・最低契約期間・月額)を公式サイトに書いているかを、2026年9月24日に一社ずつ確認しました。各社の料金ページ・サービスページ・よくある質問を実際に開いて、ページ上で読み取れる値だけを「公表あり」としています。
| 項目 | 公表している社数 | 公表している代理店 |
|---|---|---|
| 運用手数料率 | 8社 | アナグラム/PLAN-B/デジタルアイデンティティ/LANY/ジオコード/アドカル/ニュートラルワークス/Koukoku.ai(当社) |
| 初期費用 | 5社 | ジオコード/アドカル/ニュートラルワークス/ウィルゲート/Koukoku.ai(当社) |
| 最低契約期間 | 10社 | アナグラム/PLAN-B/LANY/ウィルゲート/ジオコード/デジタルアイデンティティ/ナイル/メディアグロース/アドカル/CINC |
| 月額・リテーナー | 5社 | ナイル/ウィルゲート/デジタルアイデンティティ/メディアグロース/アナグラム(最低手数料として) |
電通デジタル・博報堂DYグループ・サイバーエージェント・アイレップ(2024年4月にDACと統合し現 Hakuhodo DY ONE)・セプテーニ・Faber Company・Queue・メンバーズ・AI Hack の9社は、4項目すべて非公表でした。公式サイトに料金ページ自体が存在せず、導線は問い合わせフォームと資料請求だけです。
公表されている値の一覧
ページ上で読み取れた値を、公式の表記のまま載せます。改定されることがあるため、検討時には各社の公式ページでご確認ください。
運用手数料率
| 代理店 | 公表している内容 |
|---|---|
| アナグラム | 媒体費100万円未満は最低手数料20万円、100万円以上は媒体費の20% |
| PLAN-B | 運用額の20%(広告費は毎月100万円以上の出稿が条件) |
| デジタルアイデンティティ | 広告掲載費用の20% |
| LANY | 運用額の20%(FAQの表記は「主にご利用広告費の20%+運用手数料」) |
| ジオコード | 月額運用予算全体の20% |
| アドカル | 広告費の20% |
| ニュートラルワークス | 広告費〜99万円は20%/100〜199万円は18%/200万円〜は応相談 |
| Koukoku.ai(当社) | 広告費の15〜20% |
初期費用
| 代理店 | 公表している内容 |
|---|---|
| ジオコード | 5万円 |
| アドカル | 5万円(Web広告以外の施策も発注する場合は無料) |
| ニュートラルワークス | 広告費〜99万円は5万円/100万円以上は無料 |
| ウィルゲート | 40万円〜(コンテンツ制作の運用代行・チームアサイン)/30万円〜(オウンドメディア分析支援) |
| Koukoku.ai(当社) | 0円 |
最低契約期間
| 代理店 | 公表している内容 |
|---|---|
| アナグラム | 初回は6か月契約(短期スポットは別途相談) |
| PLAN-B | 6ヶ月以上(FAQでは「原則として最低出稿期間は6カ月間」) |
| LANY | 原則6ヶ月から |
| ウィルゲート | 6ヵ月(SEO内製化支援プラン) |
| ジオコード | 3カ月 |
| デジタルアイデンティティ | 3ヵ月単位 |
| ナイル | 2ヵ月〜(広告運用代行。SEOコンサルティングは6ヵ月〜) |
| メディアグロース | 1か月〜 |
| アドカル | 無し |
| CINC | 「特にございません。クライアントのご状況に応じた最適な期間をご提案します」 |
最低契約期間は6ヶ月・3ヶ月・無しが混在しており、「業界標準の契約期間」と呼べるものはありません。テスト導入を考えるなら、公表している社のうち期間の短い条件から当たるのが現実的です。
利益相反の開示(編集部より)
本サイト aikoukoku-hikaku.jp は 株式会社ASI が運営しています。同社は AI広告代理サービス Koukoku.ai の提供元でもあり、本記事の比較表内に Koukoku.ai を掲載しています。自社に有利に読める箇所があることを前提に、他社の情報は公式サイトで確認できた値だけを出典とともに示し、確認できなかった項目は「公表なし」と書いています。推測した金額は載せていません。
公表値だけでは総額が決まらない理由
手数料率が同じ20%でも、何がその中に含まれるかは代理店ごとに違います。見積もりを比べるときは、次の点が総額を動かします。
初期のセットアップが別請求になるか
アカウント設計・タグ実装・LP分析は、月額に含まれる場合と初回のみ別請求になる場合があります。12ヶ月で均すと月あたりの負担が変わるため、契約期間で割った実質月額で比べてください。
媒体ごとに最低額が設定されているか
Google・Meta・X・LINE・ChatGPT広告などを別契約とし、媒体ごとに最低額が発生する設計があります。扱う媒体が増えると下限が積み上がります。アナグラムのように最低手数料を明示している代理店は、この点が事前に分かります。
レポートの粒度がオプションか
標準は月次レポートのみで、週次・日次・Slack連携は別料金という設計があります。実運用でどの粒度が必要かを先に決めてから見積もりを取ってください。
クリエイティブ制作が別請求か
運用フィーにクリエイティブ制作が含まれない設計があります。アナグラムは公式FAQで「クリエイティブの作成には別途料金が発生いたします」と明記しています。制作本数が多い運用では、この費目が運用フィーと同規模になることがあります。
契約更新時の料金改定条項があるか
更新時の値上げ条件・予告期間・上限率は契約書に書かれます。公表されている料金は初年度の条件であることが多いため、2年目以降の扱いを必ず確認してください。
料金ヒアリング時の必須5質問
商談で実額に詰めるときの定型質問です。これに曖昧な回答しか返らない代理店は、契約後に請求で揉める余地が残ります。
質問1:「月額に含まれる範囲を一覧で開示してください」
運用・レポート・クリエイティブ・LP分析・タグ管理・LLMO診断・配信設計などを項目ごとに「込み/別料金」で明示してもらいます。書面での回答を依頼してください。
質問2:「初期費用の内訳と発生条件を教えてください」
アカウント設計・タグ実装・LP制作・計測ツール導入・LLMO初期診断の内訳と、それぞれの発生条件を確認します。初期費用ゼロの条件が設定されている代理店もあります。
質問3:「最低契約期間と中途解約時の精算条件は?」
契約期間、中途解約時の違約金の有無、解約予告の期間を明確にします。公表している社でも、プランによって条件が違うことがあります。
質問4:「料金改定条項は契約書のどこに記載されますか?」
2年目以降の値上げ条件・予告期間・上限率を確認します。「協議のうえ改定」だけではリスクが残るため、上限率の明記を依頼するのが安全です。
質問5:「広告費の取扱いは立替請求か直接決済か?」
広告費を代理店経由で立て替えるのか、媒体に直接決済するのかで、月次の資金繰りと与信が変わります。立替の場合は与信限度額と遅延損害金の条項も確認してください。
料金交渉で使える3つのテコ
契約期間とのトレードオフ
契約期間を延ばす代わりに初期費用や月額の条件を調整してもらう交渉です。代理店側から見れば取引の総額が伸びるため、成立する余地があります。テスト期間を確保できる場合にのみ有効です。
複数サービスのバンドル
広告運用・LLMO・計測ツールをまとめて発注する代わりに、合計額の条件を調整してもらう交渉です。アドカルのように「Web広告以外の施策も発注する場合は初期費用無料」と条件を公表している代理店もあります。
成果連動条項の追加
固定の報酬に加えて、CPA・ROAS・引用率などの成果指標に連動する条項を組み込みます。指標の定義を先に詰めておかないと、達成しやすい指標に運用が引きずられます。
料金体系そのものの選び方は 固定リテーナー型 vs 手数料%型のどちらが得か、手数料率の詳細は AI広告代理店の手数料 にまとめています。
まとめ
21社のうち、運用手数料率を公表しているのは8社、初期費用は5社、月額は5社でした。公表している8社の手数料率はニュートラルワークスを除きすべて20%で揃っています。一方、大手5社を含む9社は4項目すべてを公表していません。
したがって、代理店の料金を横並びで比べるには見積もりを取るしかありません。上の「必須5質問」を同じ条件で複数社に投げて、返ってきた内容を突き合わせてください。
各社の公表状況は2026年9月24日に各社公式サイト(料金ページ・サービスページ・よくある質問)で確認したものです。JavaScriptで描画されるページはブラウザで表示して確認しています。料金は改定されることがあるため、検討時には各社の公式ページで最新の条件をご確認ください。