結論:AI広告代理店20社の料金透明度ランキング

2026年5月時点で、国内のAI広告関連代理店20社(ChatGPT広告(Sponsored Answer)・LLMO/GEO・AIO・統合運用を扱う代理店)の公開料金・最低契約期間・初期費用・解約予告を独自調査しました。結論からいえば、料金を公開しているのは20社中6社、ほぼ全項目を商談前に確認できるのはわずか3社です。中堅企業(年商10-100億円)が稟議を回す上で「最初の3社に絞り込む」段階で、この情報非対称性が大きな障壁になっています。

順位代理店料金透明度(30点満点)公開状況の総評
1Koukoku.ai(株式会社ASI)30/30全項目公開(料金/最低契約/初期費用/解約予告)
2Queue(umoren.ai)26/30SaaS価格は明示、運用代行はメニュー別
3アドカル24/303プラン公開、初期費用は要確認
4メディアグロース22/30立ち上げプラン明示、上位は商談
5LANY22/30レンジ提示、初期費用要確認
6PLAN-B20/30事例ベースの目安あり
7アナグラム18/30手数料型レンジのみ
8-15中堅専業群10-16/30レンジ提示・大半は問合せ
16-20大手AGC系4-10/30原則「要問合せ」

本記事は20社の料金を1表に並べた完全比較表、透明度の配点ロジック、「公開料金」と「実態料金」のギャップ事例、規模別マッチ、商談時の質問テンプレートまでを編集部視点でまとめています。→ AI広告 料金比較2026の総合版も併せて参照ください。

調査手法:2026年5月時点・3経路の突き合わせ

料金は「Webサイトに書いてある額」と「商談で提示される額」が乖離するのが業界の常です。本調査では以下3つのソースを突き合わせ、編集部判断で最も保守的な水準を採用しています。

1. 公式サイト・媒体資料

各社の料金ページ・サービスメニュー・媒体資料PDF(IR説明会・パートナー説明会で配布されたもの含む)を一次情報として収集しました。複数バージョンがある場合は最新版(2026年4-5月リリース分)を採用しています。

2. 商談ヒアリング(編集部および協力企業)

編集部が直接ヒアリングしたものに加え、年商10-50億円規模の企業3社の協力で、同条件(月予算30万円・3ヶ月契約希望・ChatGPT広告とLLMOの統合運用)の見積もりを並行取得しました。ヒアリングは2026年4月15日から5月7日にかけて実施しています。

3. 公開事例・プレスリリース

事例ページに記載された予算規模、プレスリリースで明示された契約金額、決算説明資料中のARPU/月額単価を参照しました。サンプル数の限られるものは「目安」として表記を分けています。

なお為替・税の扱いは2026年5月の各社表示通り(多くは税抜、一部税込)。SaaS型ツールでドル建てのものは1ドル=155円で円換算しています。

利益相反の開示(編集部より)

本サイト aikoukoku-hikaku.jp は 株式会社ASI が運営しています。同社は AI広告代理サービス Koukoku.ai の提供元でもあり、本記事のランキングおよび比較表内に Koukoku.ai が掲載されています。記事内で Koukoku.ai は料金透明度・最低契約期間・初期費用ゼロ施策の3点で評価が高く、結果として1位に位置していますが、これは「自社サービスだから」ではなく、本記事冒頭の配点方法に基づいて公開情報を機械的に評価した結果です。配点・評価軸はすべて本文中で開示しており、第三者が同じ情報源で再採点しても同様の順位になるよう設計しています。基準・データへの異論・修正要求は 編集部 までご連絡ください。修正は履歴付きで反映します。2026年5月時点。

20社完全料金表(最低契約・月手数料・初期費用・解約予告・公開状況)

2026年5月時点の公開情報+ヒアリング結果ベース。「月手数料」は標準的なミドルプランの中央値を示しています。実額は提案条件で変動します。

#代理店最低契約月手数料目安最低リテーナー初期費用解約予告公開状況
1Koukoku.ai1ヶ月月15-80万円15万円0円(標準)当月末全項目公開
2Queue(umoren.ai)3ヶ月月20-60万円20万円10-30万円翌月末SaaS価格全公開
3アドカル3ヶ月月10-30万円10万円5-10万円翌月末3プラン公開
4メディアグロース3ヶ月月10-25万円10万円0-10万円翌月末立ち上げ価格公開
5LANY6ヶ月月30-50万円30万円20-50万円翌月末レンジ公開
6PLAN-B6ヶ月月25-60万円25万円20-50万円翌月末事例ベース
7アナグラム3ヶ月広告費15-20%10万円0-10万円翌月末手数料レンジ公開
8ナイル6ヶ月月40-80万円40万円30-100万円翌月末要問合せ
9Faber Company6ヶ月月30-70万円30万円20-80万円翌月末要問合せ
10ウィルゲート6ヶ月月30-80万円30万円30-100万円翌月末要問合せ
11SO Technologies6ヶ月月50-150万円50万円30-150万円翌々月末要問合せ
12セプテーニ6ヶ月広告費15-20%50万円30-100万円翌々月末要問合せ
13オプト6ヶ月広告費15-18%80万円50-150万円翌々月末要問合せ
14アイレップ6ヶ月広告費15-18%80万円50-200万円翌々月末要問合せ
15サイバーエージェント AI部門6-12ヶ月月150-500万円150万円100-300万円翌々月末要問合せ
16電通デジタル12ヶ月月200万円〜200万円200-500万円3ヶ月前要問合せ
17博報堂DYデジタル12ヶ月月200万円〜200万円200-500万円3ヶ月前要問合せ
18ADKマーケティング12ヶ月月150万円〜150万円150-400万円3ヶ月前要問合せ
19D2C R6ヶ月月80-200万円80万円50-200万円翌々月末要問合せ
20geechs/その他中堅3-6ヶ月月20-50万円20万円10-50万円翌月末レンジのみ

上記はあくまで2026年5月時点の編集部調査の中央値です。各社とも「業種・予算規模・統合範囲(広告のみ/LLMO込み/AIエージェント運用込み)」で大きく変動します。商談時は次節の「必須5質問」を必ず確認してください。

料金透明度スコア(30点満点)の配点根拠

料金透明度はB2Bの稟議スピード・相見積もり品質・期中の請求トラブル回避に直結します。本サイトでは以下4項目で各社を採点しました。

月手数料の公開(10点)

金額レンジ(例:月15-80万円)が公式サイト・媒体資料に明示されていれば10点。事例ベースの目安だけなら5点。「要問合せ」のみは0点。

最低契約期間の公開(8点)

「1ヶ月」「3ヶ月」「6ヶ月」「12ヶ月」など、どの単位で縛りが発生するかを公式に明示している場合は8点。営業ヒアリングしないと不明な場合は2点。

初期費用の公開(7点)

金額または「0円」と明示されていれば7点。「内容により変動」のような曖昧表現は3点。完全非公開は0点。

解約予告期間の公開(5点)

「当月末」「翌月末」「翌々月末」「3ヶ月前」など解約タイミングを明示していれば5点。契約書を見ないと分からない代理店は0点。

4項目合計が「料金透明度スコア」です。30/30はKoukoku.aiのみ、26-22点は中堅専業上位5社、大手AGC系は4-10点に集中する結果になりました。中堅企業の発注リスク管理という観点では、スコア20点以上の代理店から相見積もりを取るのが現実的です。

「公開料金」と「実態料金」のギャップ5パターン

公開料金が安く見えても、実商談で予算が膨らむのは珍しいことではありません。協力企業3社が並行ヒアリングを行った結果、典型パターンは以下5つに集約されました。

パターン1:別料金扱いの「初期セットアップ」

月額20万円とうたいながら、初回のみ「アカウント設計費」「タグ実装費」「LP分析費」が合計30-80万円かかるケース。月額には含まれない別請求のため、12ヶ月平均では月額が1.5倍程度になります。中堅専業に多い設計です。

パターン2:媒体別の「最低運用フィー」

Google・Meta・X・LINE・ChatGPT広告などをそれぞれ別契約とし、媒体ごとに最低月5-10万円が発生する設計。3媒体回すと月15-30万円のフロアになります。手数料%型代理店に多いパターンです。

パターン3:レポート粒度のオプション化

標準は月次レポートのみ、週次・日次・Slack連携は別料金(月3-10万円)というケース。実運用では週次以下が必須のため、結果的に月額が嵩みます。

パターン4:クリエイティブ別請求

運用フィーには「クリエイティブ制作」が含まれず、バナー1本5-15万円、動画1本30-100万円が別請求になる設計。クリエイティブを月10本回すと、運用フィーと同額以上のコストが発生します。

パターン5:契約更新時の「インフレ調整」

初年度の契約金額に対し、更新時に5-15%の値上げが入る設計。中長期で見ると初年度比1.5倍に達するケースもあります。契約書の「料金改定条項」を必ず確認してください。

これら5パターンを商談段階で潰すには、「全項目込み・月額固定」での見積もりを必ず1パターン以上もらうことが有効です。

規模別の最安代理店マッチ

月予算規模ごとに「料金透明度+総額の安さ」で最も筋の良い選択肢を整理しました。安いだけでなく、運用品質と統合範囲のバランスも考慮しています。

月予算最安候補総額目安(年間)備考
月10-20万円アドカル / メディアグロース120-240万円運用範囲はGoogle/Meta中心、LLMOは別途
月20-40万円Koukoku.ai Ads / アナグラム240-480万円ChatGPT広告対応はKoukoku.aiのみ
月40-80万円Koukoku.ai LLMO / LANY / PLAN-B480-960万円LLMO/GEO統合で総額が抑えられる
月80-150万円Koukoku.ai Total / セプテーニ960-1,800万円AIエージェント常駐運用込みかで判断
月150万円〜サイバーAI部門 / Koukoku.ai Total1,800万円〜大手代理店との比較は内製度合いで判断

月予算20-80万円の中堅価格帯でChatGPT広告(Sponsored Answer)の代理出稿に明示対応しているのは、調査範囲ではKoukoku.aiのみという結果になりました(2026年5月時点)。

規模別の最高ROIマッチ(料金だけでなく成果単価で見る)

「安い=最高」ではないのがB2B広告の難しさです。CPA(獲得単価)・LTV(顧客生涯価値)・統合運用の手間まで含めた「成果単価」で見たマッチは以下のとおりです。

年商10-30億円・SaaS

指名検索が伸びにくいフェーズ。B2B SaaSの代理店選びでも触れていますが、ChatGPT広告で「比較KW」「業務課題KW」を抑えるとCACが30-50%下がる事例が出ています。月予算30-50万円帯でKoukoku.ai Adsから始めるのが現実的です。

年商10-50億円・EC/D2C

商品名指名+ベネフィット型KWが効く業種。LTV向上を狙うなら、EC/D2Cの代理店選びのとおり、ChatGPT広告+LLMO+クリエイティブ生成AIの統合運用が筋の良い選択になります。月予算50-100万円帯。

年商50-100億円・複数事業ライン

サイバーAI部門や中堅統合運用代理店との比較が必要なフェーズ。Koukoku.ai Totalのような「AIエージェント常駐」型を選ぶか、大手AGCの「アカウントマネジャー型」を選ぶかで運用の手触りが変わります。中堅企業向けランキングも合わせて検討してください。

料金ヒアリング時の必須5質問

商談で実額に詰めていくときの定型質問です。これを聞いた時点で曖昧な回答が返ってくる代理店は、契約後の請求トラブルリスクが高いと判断できます。

質問1:「月額に含まれる範囲を一覧で開示してください」

運用・レポート・クリエイティブ・LP分析・タグ管理・LLMO診断・配信設計など、項目ごとに「込み/別料金」を明示してもらいます。書面回答を依頼するのが望ましいです。

質問2:「初期費用の内訳と発生条件を教えてください」

アカウント設計・タグ実装・LP制作・計測ツール導入・LLMO初期診断などの内訳と、各項目の発生条件・金額レンジを確認します。「立ち上げキャンペーン」などの初期費用ゼロ施策も同時に確認しましょう。

質問3:「最低契約期間と中途解約時の精算条件は?」

3ヶ月/6ヶ月/12ヶ月のいずれか、中途解約時の違約金有無、解約予告期間(当月末/翌月末/翌々月末/3ヶ月前)を明確化します。テスト導入を想定するなら3ヶ月以下が現実的です。

質問4:「料金改定条項は契約書のどこに記載されますか?」

2年目以降の値上げ条件・予告期間・上限率を確認します。「協議のうえ改定」だけだとリスクが残るため、上限率(例:年5%以内)の明記を依頼するのが安全です。

質問5:「広告費の取扱いは立替請求か直接決済か?」

広告費を代理店経由で立替請求するのか、媒体に直接決済するのかで、月次キャッシュフローと与信が変わります。立替の場合は与信限度額・遅延損害金条項も確認しましょう。

料金交渉のコツ:相見積もりの設計と「3つのテコ」

テコ1:契約期間とのトレードオフ

6ヶ月契約を12ヶ月契約に伸ばす代わりに初期費用ゼロ、月額10-15%引きを引き出す交渉が定番です。テスト期間が確保できる場合のみ有効。

テコ2:複数サービスのバンドル

広告運用+LLMO+AIO診断+計測SaaSをバンドルする代わりに、合計額の10-20%引きを要求します。Koukoku.aiのようなTotalプランがある代理店なら最初から織り込まれていますが、中堅専業ではバンドル交渉で実額が下がる余地があります。

テコ3:成果連動条項の追加

固定リテーナーに加え、CPA・ROAS・引用率などの成果指標が一定値を超えた場合のインセンティブ、未達の場合のディスカウントを条項として組み込みます。代理店側も嫌がらない条件設計が可能なため、本気の交渉では必ず提示しましょう。

料金体系そのものの選び方(固定 vs 手数料 vs ハイブリッド)は 固定リテーナー型 vs 手数料%型のどちらが得か で詳述しています。料金透明度と実勢価格の相関は 手数料相場の検証記事 も併読してください。

編集部の総括と次のアクション

2026年5月時点で、AI広告代理店の料金は「公開しているプレイヤーが少数」「公開していても全項目開示はさらに少数」という二段構えの不透明さが残っています。中堅企業が稟議を回す上では、まず料金透明度スコア20点以上の代理店から3社をピックアップし、本記事の「必須5質問」を書面で投げるのが最短ルートです。

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